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食ごよみ



17.温州(うんしゅう)みかん
豊富なビタミン類 筋や袋にも

 温州みかんは、皮を手でむいて食べられる手軽な“こたつミカン”。
 1900年ぼど前、中国から伝わってきた「橘(たちばな)」が原種とか。現在は和歌山、愛媛、静岡を始め、ほぼ100%が国内で生産。すべて手摘みで収穫されています。
 「極早生(ごくわせ)」は緑色で酸っぱめ、「早生」は黄色で甘く、年末年始ごろから出回る「晩生(おくて)」は扁平な形。時々見かける皮がボコボコと浮いたミカンは、長雨に当たって皮だけが成長し過ぎた結果です。
 「2個食べたら1日に必要な摂取量がとれる」といわれるほどビタミンCが豊富。筋と袋に含まれるビタミンPと一緒にとると、動脈硬化の予防効果があるともいわれています。保存はかごに入れたり、段ボールなら穴を開けて冷暗所で。酸味が増すので冷蔵庫でも保存は避けましょう。皮を洗って干し、ネットに入れてお風呂に浮かすと、香りで癒され、体が芯から温まります。果肉も皮も冬の風邪予防に役立つ優れものです。
監修 飯田耕太郎 兵庫栄養調理製菓専門学校 調理師科・製菓衛生師科講師



16.蛸(たこ)
酢ダコ、すし種、おでん種に

 日本近海に30種類以上生息する蛸。食用として最も一般的なマダコは1年通じて味が変わらず、水揚げの量の多い秋から冬にかけて大量に出回ります。最近は国内産より、モーリタニア、モロッコなど、主に西アフリカからの輸入物のほうが多いようです。  
 ゆでダコは加熱すると硬くなるので、サッと洗う程度に。生ダコは十分に塩もみして、吸盤の中や8本の足の先まで汚れやぬめりを取りましょう。手を抜くと味が損なわれるばかりか、腐敗の原因にもなりかねません。小麦、番茶、大豆、大根おろしなどと一緒にゆでると身がしまって風味も増し、小豆を入れると色がきれいに仕上がります。  
 コレステロールを効果的に下げるとされるタウリン、神経を鎮める働きがあるといわれるアセチルコリンを含みます。筋肉が硬いので、すりこぎなどでたたく、じっくり煮込む、酢を使うなど、特に高齢者には消化を良くする調理法がお勧めです。
監修 菅原正 兵庫栄養調理製菓専門学校 栄養士科学科長