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食ごよみ



9.イチゴ
ペクチンが凝固 ジャムやソースにも

 ケーキに欠かせない「イチゴ」。この“赤”に取って代われる食材はなく、洋菓子業界の需要に応えて1年中出回るようになりました。路地物は5月から6月中旬が旬。品種改良で、甘みや酸味、収穫時期も多様化したハウス物は12月から4月が中心。夏場にはアメリカ種が収穫されます。
 豊富なビタミンCは100g中に80mg。その他はほとんどが水分。赤い色素は、発がんを抑えるといわれるアントシアニン。高血圧を防ぐといわれるカリウムも含みます。
 保存はヘタを取らずに、できるだけ広げて。繊維質のペクチンが糖分と酸性の成分に出合い、凝固するので、長期保存には砂糖とレモン汁を使うジャムが最適。「イチゴソース」にして、アイスクリームやフルーツにかけるのも良いでしょう。

◆イチゴソース◆
水50mlとバルサミコ酢40mlを半量に煮詰める。つぶしたイチゴ100gとグラニュー糖60g(好みで増減)を加え、さらに煮詰める。
監修 村岡信輔 兵庫栄養調理製菓専門学校 製菓衛生師科教授



8.菜の花
油と相性が良く栄養価も高い

 菜の花の在来種「なたね」は観賞用やなたね油用として栽培されてきました。最近は「なばな」とも呼ばれ、春野菜として需要が増えています。生産量の多い三重県から出荷するようになったのが始まりのようです。
 カロテン、ビタミンC、鉄、カリウム、カルシウム、食物繊維などがバランス良く含まれる栄養価の高い緑黄色野菜。
 花の開いていない締まったものを選び、湿らせたペーパータオルに包んで冷蔵庫に立てて保存を。2〜3日は持ちますが、できるだけ早く調理しましょう。歯ごたえや栄養を逃がさないように、ゆで過ぎには注意。サッと水にさらしてから冷凍保存するのもよいでしょう。
 春野菜特有の苦みや香りを生かす、かつおだしやしょうゆなど和の調味料と相性が良いのはもちろん、油やチーズとも合います。お浸しや辛子和えなど定番のほか、炒め物、シチュー、グラタン、サラダ、パスタにもどうぞ。油がカロテンの吸収率を高めるので、栄養面でもおすすめです。

監修 小関朋子 兵庫栄養調理製菓専門学校 調理師科・製菓衛生師科准教授



7.ブロッコリー
ビタミンA豊富 ゆでて冷凍保存も

 キャベツが品種改良された「ブロッコリー」。原産地は地中海沿岸といわれ、イタリアで特に好まれる野菜です。日本には近年入ってきて、今ではおなじみの緑黄色野菜になりました。
 ふだん食べているのは、花のつぼみの部分。ビタミンAや鉄分が豊富。さらに、ビタミンCがレモンの約2倍も含まれますが、加熱調理するので有効に摂取はできません。茎の部分には食物繊維も多く、一緒に利用しましょう。
 年中出回っているアメリカなどからの輸入物は、傷まないように低温で輸送され、色が少しくすんでいます。冬が旬の国内物は、鮮やかな緑色をしています。ゆでてすぐ冷水にさらすと色を保てますが、水っぽくなるのが難点。煮込み料理では最後にサッと入れると煮崩れせず、きれいに仕上がります。ゆでてから冷凍保存するのもおすすめ。小分けにして冷凍しておいて、熱湯で解凍すると、お弁当の1品にも重宝します。

監修 中川尚美 兵庫栄養調理製菓専門学校 栄養士科講師