漢字で「無花果」と書くように、花が咲かないのに実がなると思われてきたいちじく。実は果実として食べる部分は、二千個も蜜生した小さな花を支えている花托の部分が肥大したものです。花が、花托の中に閉じ込められているため見えないわけです。
地上の楽園で禁断の木の実を食べて、裸であることに気づいたアダムとイブが、いちじくの葉で腰を隠したという旧約聖書「創世記」は、あまりにも有名ですが、事実、人間と最も古いかかわりを持つ栽培果実です。
原産地は、アラビア南部、あるいは小アジアとされ、地中海では紀元前5千年もの昔から栽培されていたといわれています。
日本へは、16世紀、ポルトガル人によって長崎へ入ったとされています。
実や枝の切り口からしたたり落ちる乳液には、たんぱく質を分解するフィシンという酵素が含まれ、ペクチンも豊富です。整腸作用のほか、血圧を下げ、抗ガン作用もあるといわれています。
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